危機の“メガネエース”パク・セウン――なぜロッテのエースは1ヶ月以上も勝利から遠ざかっているのか?

絶好調のスタート――エースの証明
みなさんはご存知でしたか?パク・セウンは2025年シーズン序盤、KBOで最も輝いた投手の一人でした。3月29日から5月11日まで、なんと8連勝を達成し、防御率1点台、奪三振ランキングでもトップ争い。ロッテの快進撃の中心にいた彼は、韓国メディアやファンから“真のメガネエース”と呼ばれ、月間MVP候補にも選出されました。
この時期、彼の投球は安定感抜群で、ピンチでも冷静さを失わず、まさにエースの風格を見せていました。
転落の始まり――数字が語るスランプ

しかし、5月中旬以降、状況は一変します。5月17日以降、パク・セウンは5試合連続で勝ち星を挙げられず、6月には防御率が一気に12点台まで悪化。6月22日のサムスン戦では3回8被安打6失点と、エースらしからぬ内容に終わりました。
この1ヶ月間、彼の球威や制球力の低下が目立ち、四死球や長打を許す場面が増加。韓国のスポーツ記事やブログでも「疲労の蓄積」「メンタルの問題」「フォームの乱れ」など様々な分析が飛び交っています。
チームと監督の選択――ローテーションの再編と新戦力
ロッテジャイアンツはチームとしては好調を維持しているものの、エースの不振は大きな課題。金テヒョン監督は「自信を取り戻すことが最優先」とコメントし、パク・セウンを一時的にローテから外す決断を下しました。
一方で、外国人投手アレック・ガンボアや若手の李ミンソクらが台頭し、ローテーションの再編が進行中。これにより、パク・セウンの復調と再起がさらに注目されています。
ファンとコミュニティの反応――共感と批判が交錯
韓国のネイバー、ダウム、ティストーリーブログ、ディシインサイド、エフエムコリア、PGR21などのコミュニティでは、パク・セウンの不振に対する意見が真っ二つ。
約6割が「必ず復活してほしい」「これまでの功績を信じて待つべき」と応援。一方で4割は「メンタルが弱い」「年俸に見合っていない」と厳しい声も。代表的なコメントは「本物のエースならここから這い上がってほしい」「今は辛いが、彼ならきっとやってくれる」など、期待と不安が入り混じっています。
韓国野球文化の背景――“国産エース”の重圧
韓国プロ野球では、“国産エース”という存在が特別な意味を持ちます。高額契約や地元出身というプレッシャー、ファンからの期待、そしてメディアの注目。
パク・セウンは2015年のデビュー以来、度重なる怪我や不振を乗り越えてきた選手であり、その姿勢はロッテファンにとって希望の象徴でもあります。
海外ファンにとっては、こうした韓国独自の“エース文化”やファンダムの熱量を知ることで、より深くKBOの魅力を感じられるはずです。
今後の展望――復活へのカギは?
6月中旬現在、パク・セウンは一時的に先発ローテを外れ、調整期間に入っています。監督は「まだシーズンは長い。彼が戻ってくることを信じている」と発言。
多くの専門家やファンブログでは「メンタルのリセット」「フォーム修正」「適切な休養」が復活のカギと分析。
“メガネエース”パク・セウンが再び輝く日は来るのか――その一挙手一投足に、今後も韓国野球界の注目が集まります。