安賢民をこんなに簡単に抑えるなんて？“大記録”を超える詳細指標、KIA10巡目契約金3000万ウォンの奇跡

新星ソン・ヨンタクの衝撃デビューと“奇跡”の始まり

皆さんはご存知でしたか？2024年KBOドラフト10巡目（全体96位）でKIAタイガースに入団したソン・ヨンタクが、今や韓国プロ野球最大の話題となっています。契約金はわずか3000万ウォン、育成選手スタートという逆境から、彼は2025年6月現在、KIAブルペンの切り札として驚異的な無失点記録を打ち立てています。

“大記録”更新！伝説を超えた無失点イニング

6月19日、光州で行われたKTウィズ戦でソン・ヨンタクは8回と9回を完璧に抑え、デビューからの連続無失点イニングを15と3分の2に伸ばしました。これは1989年にチョ・ゲヒョンが樹立した13と3分の2イニングを超えるKIA球団新記録。しかも、KTの主砲アン・ヒョンミンをわずか2球で中堅フライに仕留めるなど、堂々たる投球内容でした。

驚異の詳細指標―新星の実力を証明

ソン・ヨンタクの快進撃は、単なる“無失点”だけではありません。被打率0.148、WHIP（イニング当たり出塁許容）0.89、被OPS0.418といった詳細指標は、KBOでもトップクラス。サンプルはまだ少ないものの、新人投手としては異例の安定感を示しています。最近では走者を背負った場面でも落ち着いて抑え、勝負強さも光ります。

育成から1軍へ―努力と成長の軌跡

釜山高校出身のソン・ヨンタクは、入団当初は2軍（フューチャーズリーグ）で経験を積み、2025年5月20日に1軍初昇格。そこから12試合連続無失点という快挙を達成し、KIAファンの間で“奇跡の10巡目”と呼ばれる存在になりました。監督イ・ボムホも「難しいコースに投げ分ける技術が素晴らしい」と絶賛しています。

コミュニティ・メディアの反応―熱狂と期待

NaverやDaum、DCインサイド、FMコリア、PGR21など韓国野球コミュニティでは、ソン・ヨンタクの台頭に賞賛の声が相次いでいます。肯定的なコメントが圧倒的多数で、「どこからこんな逸材が？」「新人とは思えない冷静さ」といった投稿が目立ちます。一方で「サンプルがまだ少ないので慎重に見守るべき」との意見も。メディアも“3000万ウォンの奇跡”と称え、ブルペン救世主として特集を組んでいます。

韓国野球文化と“下克上”ストーリーの魅力

韓国プロ野球では、下位指名や育成選手から這い上がる選手の物語が特に愛されています。ソン・ヨンタクのように、期待されていなかった投手が記録を塗り替えていく姿は、韓国野球ファンにとって“夢”そのもの。努力と根性を重んじる文化背景が、彼の人気をさらに後押ししています。

今後の注目ポイント―記録更新は続くのか？

ソン・ヨンタクの無失点イニングはKBO歴代4位。1位はキウム・ヒーローズのキム・インボム（19と3分の2イニング）で、今後のSSGランダース戦3連戦でどこまで記録を伸ばせるかが最大の注目ポイントです。KIAのブルペン再建、そして韓国野球界に新たなヒーローが誕生する瞬間を、ぜひ見届けてください。

“奇跡の10巡目”が韓国野球に与えるインパクト

ソン・ヨンタクの物語は、単なる数字や記録を超えた“文化現象”です。海外ファンの皆さんも、韓国野球の情熱と予測不能なドラマ性を感じてみてください。今後も彼の一挙手一投足から目が離せません。