野球試合日の周辺商圏売上が90%急増…チキン専門店・コンビニが好調

韓国プロ野球の盛況と地域経済への波及効果
2025年のKBOリーグは観客動員数が過去最速で500万人を突破し、全国の9つの野球場は満員御礼が続いている。この盛況は単なるスポーツ人気にとどまらず、球場周辺の商圏に大きな経済効果をもたらし、地域活性化の重要な原動力となっている。
試合日には周辺商圏の売上が90%増加

KB国民カードの調査によると、2025年3月22日から5月31日までの70日間で、全国9球場周辺のクレジット・デビットカード決済データを分析した結果、試合日の売上は試合のない日と比べて平均90%増加した。特にチキン専門店などのファーストフード店は166%、コンビニエンスストアは122%、飲食店やカフェ・飲料販売店はそれぞれ76%、製菓・製パン店は62%の伸びを示した。
売上増加が顕著なシリーズと球場
売上増加率が高かったシリーズは、ドゥサン・ベアーズ対キア・タイガースの『単君マッチ』が42%でトップ、続いてサムスン対ロッテの『クラシックシリーズ』33%、SSG対ロッテの『ハーバーシリーズ』7%、LG対ドゥサンの『蚕室ダービー』4%、LG対ロッテの『エルロトラシコ』0.1%の順となった。球場別では大田(テジョン)ハンファ生命ボールパークが46%と最も高い売上増を記録している。
過去数年にわたる売上増加の推移
2022年から2025年までの試合日の売上増加率は年々拡大しており、2023年は13%、2024年は25%、2025年は31%の増加となった。特にコンビニ(37%増)、製菓・製パン(36%増)、コーヒー・飲料(31%増)、飲食店(29%増)、ファーストフード(26%増)が顕著に伸びている。
文化的背景とマーケティング戦略
若年層や20代女性のファンが増加し、彼女たちが全体の54%のチケット購入者を占めることで、観客動員と消費が活性化。これに応じて、球団や関連企業はデリバリーアプリの導入や球団コラボ商品、スタジアム内外でのイベント開催など、多様なマーケティング施策を展開し、ファンの消費意欲を高めている。
ファンやコミュニティの反応
ネイバーやティストリーなどのオンラインコミュニティでは、野球観戦の楽しさや応援文化、充実した飲食メニューへの好意的な意見が多く見られる。特に、試合と食事を楽しむ社交的な場としての価値や、スマホアプリによる便利な注文サービスが高く評価されている。
経済波及効果の広がり
野球場周辺の売上増加は交通機関や宿泊業、地域小売業にも波及し、地域経済全体の活性化に寄与している。例えば、光州のキアチャンピオンズフィールドでは2025年に約2,000億ウォンの直接経済効果が見込まれ、間接効果を含めると4,000億ウォンを超えると推計されている。
まとめ:野球は文化と経済をつなぐ原動力
韓国のプロ野球は単なるスポーツイベントを超え、地域社会の文化的象徴かつ経済的な牽引役となっている。熱狂的なファン層と革新的なマーケティング、地域との連携が相まって、試合日は地域商圏にとって重要な活性化の機会となっている。
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