なぜ韓国は中国に強いのか？“공한증”と2025年EAFF E-1開幕戦の真実

Jul 12, 2025

South Korea, Joo Min-kyu

■ 開幕戦：韓国vs中国、圧倒的なスタート

皆さんはご存知ですか？2025年7月7日、용인미르스타디움で開催されたEAFF E-1チャンピオンシップ開幕戦で、韓国代表は中国代表を3-0で一蹴しました。攻撃の主役は住民규、李東慶、文宣民。試合開始から韓国は高いプレスと素早いパス回しで主導権を握り、8分には李東慶が先制ゴール。21分には住民규がヘディングで追加点、後半には金周成がダメ押しの3点目。中国は有効なシュートすら打てず、韓国の“공한증”が再び証明されました。

■ “공한증”とは？韓国サッカー文化の象徴

“공한증（コンハンジュン）”は、韓国が中国と対戦するときに圧倒的な強さを発揮する現象を指します。今回の勝利で通算成績は24勝13分2敗。韓国のサッカーファンにとって“中国戦＝勝利”は半ば常識で、ディシインサイドやFMコリアなどのコミュニティでは「中国は韓国のボーナスステージ」と冗談が飛び交います。これは単なるスポーツの枠を超えた、文化的な自信や誇りの表れでもあります。

■ ホン・ミョンボ監督の戦略と選手起用

2026年W杯を見据え、ホン・ミョンボ監督は国内組中心のメンバーで挑みました。ヨーロッパ組不在の中、Kリーグで好調な選手を積極起用。住民규は35歳ながらもフィジカルと経験でゴールを決め、李東慶は約4年ぶりの代表ゴールで復活をアピール。文宣民はそのスピードで中国守備陣を翻弄しました。新戦力の発掘とチームの底上げも明確なテーマでした。

■ 突然のアクシデント：전진우の離脱と정승원の招集

試合直前、전진우が体調不良（めまい・疲労）で代表離脱。代わって정승원が緊急招集されました。このニュースはネイバーやダウムのブログ、コミュニティで大きな話題に。「전진우の健康が心配」「정승원の新たな挑戦に期待」など、肯定的な声とともに、選手層の厚さを評価する意見も目立ちました。

■ 韓国コミュニティの反応：圧倒的な支持と課題

ディシインサイドでは80%以上の投稿がチームや監督の采配を絶賛。「やっぱり中国には負けない！」「住民규は年齢を感じさせない」といったコメントが多く見られました。一方、PGR21やFMコリアでは観客動員の少なさ（約4,400人、収容率12%未満）を指摘する声もありましたが、試合内容に対する満足度は非常に高いものでした。

■ 文化的インサイト：海外ファンが知るべき“공한증”の本質

韓国と中国のサッカー対決は、単なる試合以上の意味を持ちます。歴史的な背景、国民的プライド、そして“공한증”という独自の現象。韓国のファンにとって中国戦は「絶対に負けられない戦い」であり、勝利は自信とアイデンティティの証明となります。海外ファンがこの文脈を理解することで、韓国サッカーの熱狂や文化的深みをより楽しめるでしょう。