ロッテのユニフォームを着られなかった伝説、チュ・シンスの涙の引退式と故郷への想い
伝説の引退式：感動と涙のインチョン現場
皆さんは知っていましたか？2025年6月14日、インチョンのSSGランダースフィールドで、韓国野球史に残る感動的な引退式が行われました。主役はMLBとKBO両リーグで活躍したチュ・シンス。家族やSSGの後輩、MLB時代の仲間も駆けつけ、全席が埋まるほどの盛り上がりでした。引退セレモニーでは、家族による始球式や、チュ・シンスの背番号17を着たSSG選手たちの姿が印象的でした。
釜山から世界へ：チュ・シンスの軌跡
釜山で生まれ育ち、サジク球場でロッテの試合を観て野球を夢見た少年は、2001年に釜山高校卒業後、KBOではなくMLB挑戦を選択。シアトル・マリナーズから始まり、クリーブランド、シンシナティ、テキサスと渡り歩き、MLB通算1652試合、1671安打、218本塁打、782打点、961得点、OPS.824というアジア人最高峰の成績を残しました。
韓国復帰とKBOでの新たな伝説
2021年、SKワイバーンズを買収したSSGと契約し、韓国球界に復帰。全盛期を過ぎてもなお、KBO最年長20本塁打・20盗塁記録や、2022年のSSGワイヤートゥワイヤー優勝に貢献。4年間で396安打、54本塁打、205打点、OPS.812と、韓国でも存在感を示しました。
引退式の舞台裏：家族とファンへの感謝
引退スピーチでチュ・シンスは涙ながらに「家族の支えがあったからここまで来られた」と語り、ファンへの感謝も忘れませんでした。MLBでは味わえなかった盛大な引退式に「韓国でこの瞬間を迎えられて幸せ」とコメント。式には元MLBのアドリアン・ベルトレやコール・ハメルズも登場し、国際的な注目を集めました。
ロッテへの想いと釜山の記憶
KBOの特別指名制度によりロッテでプレーできなかったチュ・シンスですが、スピーチでは「自分の野球の原点はサジク球場」と強調。釜山出身としてロッテファンに「これからもロッテを応援してほしい」と呼びかけ、地元愛をにじませました。このメッセージはロッテ・SSG両ファンから大きな共感を呼びました。
韓国コミュニティの反応：誇りと感謝の声
ネイバー、ダウム、ディシインサイド、FMコリア、PGR21など主要コミュニティでは「韓国野球の誇り」「ありがとうチュ・シンス」「ロッテで見たかったけど、あなたの選択を尊重する」といった感動的なコメントが多数。ポジティブな反応が圧倒的で、式の規模や感動が高く評価されました。
文化的背景：韓国野球とファン文化の絆
チュ・シンスのストーリーは、家族・地域・努力を重んじる韓国野球文化の象徴です。引退式での涙やファンとの交流、恵まれない子供たちへの招待など、社会貢献も含めて彼の姿勢は韓国スポーツ界の理想像。選手とファンの距離が近い韓国ならではの温かい空気が会場を包みました。
引退後の新たな挑戦と未来への約束
現在はSSGの球団主補佐・育成総括として新たなキャリアをスタート。今後は若手育成や韓国野球の発展に尽力することを誓い、ファンからも「これからも応援する」と期待の声が寄せられています。チュ・シンスの物語は、これからも韓国野球とファンの心に生き続けます。
