イ・チャンウク、スーパー耐久ナイトレースで『夜の皇帝』に輝き…今シーズン2勝目を達成

夜の覇者：イ・チャンウクが今シーズン2勝目を飾る

2025年6月14日、金湖SLMのイ・チャンウクは、韓国・江原道インジェスピディウムで開催されたスーパー耐久ナイトレースにて圧倒的なパフォーマンスを披露しました。トヨタガズーレーシング6000クラスの40周、3.908kmのコースを1時間7分44秒131で走り切り、見事に今シーズン2勝目を獲得しました。予選でポールポジションを獲得し、レース中も終始トップを譲らず安定した走りを見せました。

激しい競争と完璧な戦略

同じ金湖SLM所属のノドンギが7番グリッドから驚異的な追い上げを見せ2位でフィニッシュしましたが、イ・チャンウクはピットストップのタイミングや後半のレース戦略を完璧に遂行し、最後までリードを守り切りました。イ・チャンウクは「第2ラウンドの悔しさを払拭し、完璧なレースを見せられて嬉しい」とコメントしています。

新人ドライバーの躍進と予想外の表彰台

ブランニューレーシングのヘンジャンリョウマはデビューシーズン3戦目にして6000クラス初の表彰台となる3位を獲得しました。実際には4位でフィニッシュしましたが、レース序盤の接触事故によりジャングヒョンジンに5秒のペナルティが課され、結果的に3位に繰り上がりました。

6000クラスの過酷な夜間レースの特徴

今回の6000クラスは長距離かつ夜間という二重の難関があり、ドライバーとチームに高い集中力が求められました。特に中盤以降のピットストップ戦略が勝敗を分ける重要なポイントとなり、ヘンジャンリョウマ、ノドンギ、イ・チャンウクは給油とリアタイヤ交換を同時に行い、耐久性と走行バランスを考慮した戦略を展開しました。

GTAクラスとGTBクラスの注目ポイント

GTAクラスではビットアールアンドディのチョンギョンフンが今シーズン2勝目を挙げ、ブランニューレーシングのハンミングァンが2位、トゥーケイボディのチャンジュンがデビュー後初の表彰台を獲得しました。GTBクラスではレパードレーシングのイジュンフンが優勝し、ジュンピテッドのイジェインとダイナミックのユヨングンがそれぞれ2位、3位に入りました。

LiSTA Mクラスと韓国スーパーバイク選手権の結果

ジャイアントファクトリーのキムヒョンスが後半の逆転でLiSTA Mクラス優勝を飾り、キムゴヌ（テゴンモータース）、ホンチャンホ（STEER Motor Sports）が続きました。韓国スーパーバイク選手権ではK1 1000クラスでノジョングル（PRO ITALIA）、K1 600クラスでチョンヨング（BRD RACING）がそれぞれ勝利を収め、二輪レースの強者ぶりを証明しました。

3年ぶり復活のフォーミュラコリア＆ジャパンクラス

3年ぶりに復活したフォーミュラコリア＆ジャパンクラスでは、日本のドライバー、リュウマサコとカトウタツヒコ（Team Japan）、そしてカンホソン（元光大学）が順に表彰台に上がり、これらのクラスに新たな活気をもたらしました。

文化的インサイト：韓国モータースポーツにおけるナイトレースの魅力

スーパー耐久ナイトレースは、耐久レースのスリルと夜間の独特な雰囲気を融合させた韓国モータースポーツのユニークなイベントです。スピードだけでなく、戦略的判断力と精神的な強さが求められるため、『夜の皇帝』の称号はこの過酷な環境での卓越した技術と精神力の証とされています。

コミュニティの反応とファンの声

ネイバーやティストリーのブログなどの韓国モータースポーツファンは、イ・チャンウクの完璧な走りと戦略を称賛し、ノドンギとの激しいライバル関係を今シーズンのハイライトと捉えています。また、ヘンジャンリョウマの躍進やフォーミュラコリア＆ジャパンクラスの復活も大きな話題となり、韓国のレーシングコミュニティの盛り上がりを示しています。

今後の展望：スーパー耐久チャンピオンシップへの道

すでに2勝を挙げているイ・チャンウクは今シーズンのチャンピオン争いの有力候補です。ナイトレースで見せた戦略の深さと競争心は、2025年のスーパー耐久シーズン後半戦をさらにエキサイティングなものにするでしょう。韓国の主要サーキットで繰り広げられる熱いバトルに期待が高まります。