札幌の英雄が韓国へ帰還！具聖潤がソウルEランドの昇格を救えるか

チームを救う守護神の到来

昇格争いの真っ只中で崩壊寸前の守備陣を立て直すには何が必要だと思いますか？ソウルEランドFCは具聖潤という31歳のゴールキーパーにその答えを見出しました。彼の経歴はアジアサッカーのハイライトリールのようなものです。2025年7月17日、クラブは元韓国代表ゴールキーパーの獲得を正式発表し、その影響は実に目覚ましいものでした。197cm、95kgという圧倒的なフィジカルを持つ具は、ただ身体的な存在感だけでなく、JリーグとKリーグ両方で培った豊富な経験をもたらしました。彼の到着はソウルEランドにとってこれ以上ないタイミングでした。チームは壊滅的な7試合未勝利の間に17失点という大量失点を喫していたのです。この守備危機によりチームは首位から6位まで転落し、この獲得は昇格への野望にとって絶対不可欠なものとなりました。

札幌のスターからKリーグの救世主へ

具聖潤のソウルEランドまでの道のりは、2カ国にまたがる国際的なサッカー遍歴そのものです。2012年にセレッソ大阪U-18に加入後、2015年にコンサドーレ札幌でプロデビューを果たし、そこでクラブレジェンドとなりました。正ゴールキーパーとして5シーズンで167試合に出場し、2016年のJ2リーグ優勝と昇格、2019年のJリーグカップ準優勝に大きく貢献しました。Kリーグでのキャリアは2020年に大邱FCに加入して始まり、17試合で5回のクリーンシートを記録。翌年、軍隊チームの金泉尚武では18試合で10回のクリーンシートを記録し、2021シーズン全体でわずか11失点という驚異的な成績でKリーグ2最優秀ゴールキーパーに選出されました。この1試合平均0.61失点という信じられない数字が、ソウルEランドが切実に必要としていたセービング能力を証明したのです。2024年に日本に戻り京都サンガで32試合に出場した後、具は明確な使命を持って韓国へ戻ることを決意しました。それはソウルEランドのKリーグ1昇格を実現させることでした。

即座のインパクト：3試合連続無失点

数字は嘘をつきません。具聖潤のソウルEランドへの即座の影響は驚異的でした。城南FCとのデビュー戦では1失点したものの、その後は昇格への希望を再燃させる守備の模範演技が続きました。水原三星ブルーウィングス、仁川ユナイテッド、華城FCとの3試合連続無失点は、なぜソウルEランドがこのベテランゴールキーパーに投資したのかを如実に示しました。2025年9月と10月の報道によると、その変化は劇的なものでした。具が加入する前の第20節までに、ソウルEランドは20試合で32失点していました。具がゴールを守り、3バックへの戦術変更を行ったことで、チームはシーズンを通じて欠けていた守備の安定性を見出したのです。卓越した空中戦能力、素早い反射神経、優れたビルドアップ能力により、ソウルEランドの後方からの組み立てに新たな次元が加わりました。具本人も8月のインタビューで幸せを表現し、サッカーを心から楽しんでおり、チームが最終目標を達成できるようクリーンシートの記録を続けることに決意していると述べました。

Kリーグ1昇格をかけた熾烈な戦い

2025年10月初旬、ソウルEランドは32試合で48点を獲得し6位に位置し、昇格プレーオフ圏内にかろうじて留まっています。競争は極めて熾烈で、3位の富川FCと8位のソウルEランドの間にはわずか1点差しかありません。仁川ユナイテッドが69点でトップを独走し、水原三星が59点で安定して2位につけています。しかし本当の戦いは3位から5位の座で、これらがプレーオフ出場と昇格のチャンスを保証します。釜山アイパーク、全南ドラゴンズ、金浦FC、城南FC、ソウルEランドはすべて激しい争いの中にあり、どの試合も順位を劇的に変える可能性があります。キム・ドギュン監督は城南との2-0勝利後、具を特に称賛し、ゴールキーパーがいかに何度もチームを救ったかを強調しました。NaverやDC Insideのファンコミュニティは慎重な楽観論を示しており、サポーターたちはシーズン序盤は苦戦したものの、具の到来がクラブ創設10周年での昇格という夢への最後の一押しに必要なベテランのリーダーシップと質をもたらしたと指摘しています。