主力選手の連続負傷にも屈しないロッテ「敗北意識から脱却」…キャプテン全俊友が語る巨人軍団の底力【仁川インタビュー】

負傷者続出の中でのロッテジャイアンツ3連勝
2025年6月14日、金泰亨監督率いるロッテジャイアンツは仁川のSSGランダースフィールドで行われたKBOリーグのSSGランダース戦に4-2で勝利し、3連勝を飾った。負傷者が相次ぐ中での勝利は、チームの底力を示すものとなった。
全俊友のクラッチパフォーマンス

キャプテンの全俊友は4番打者兼左翼手として先発出場し、4打数2安打2打点の活躍を見せた。6回には2アウト1・3塁の場面でSSGのエース金広鉉から決勝適時打を放ち、8回にはクローザー趙炳賢を破る中前安打で貴重な追加点をもたらした。低めのスライダーやフォークボールを的確に捉え、勝負強さを発揮した。
負傷者続出でもチームの厚みを発揮
リードオフの黄成彬、主力一塁手の羅承燁、右翼手の尹東熙ら主力選手が負傷離脱する中、代役の張斗成や2年目内野手の李浩俊も負傷し野手陣の運用幅が狭まっている。しかし、6月12日のKTウィズ戦では序盤0-6の劣勢を跳ね返し12-7で勝利するなど、控え選手の奮闘が光っている。全俊友は直近10試合で打率.359、2本塁打、11打点と好調を維持している。
全俊友が語るチームの精神的変化
試合後のインタビューで全俊友は、「負傷者が多いが、それを埋める選手たちが良い活躍をしている。負傷者が出てもチームが崩れないのは非常に励みになる」と語った。また、「順位表の上位にいることで、選手たちも勝たなければならないという意識が強くなり、敗北意識から脱却できている」とチームの精神的成長を強調した。
負傷者の現状と今後の見通し
主力選手の負傷は続いており、特に張斗成は肺打撲出血で4~5日の入院を要する重傷を負った。黄成彬も左手中手骨骨折で7月中旬の復帰が見込まれている。尹東熙は大腿部筋損傷で今後の復帰時期は未定だが、チームは控え選手の活躍で乗り切ろうとしている。
文化的背景とファンの反応
ロッテジャイアンツは1982年創設の伝統ある球団で、1984年と1992年に韓国シリーズ優勝を果たしているが、長年の優勝から遠ざかっている。2025年シーズンは金泰亨監督の3年目であり、ベテランの全俊友のリーダーシップと若手の台頭により、ファンの期待が高まっている。ファンは困難な状況でも応援を続け、チームの粘り強さに共感している。
コミュニティとファンの声
ネイバーやティストリーのオンラインコミュニティでは、全俊友の活躍やチームの粘り強さを称賛する声が多い。負傷者続出の不安はあるものの、チームが崩れずに勝利を重ねていることに対し、ファンの間で楽観的なムードが広がっている。
今後の展望
負傷者の復帰が見込まれる今後の数ヶ月で、ロッテジャイアンツは上位争いをさらに強固にすることを目指している。経験豊富なリーダーシップと若手の成長、そして選手の健康管理の徹底により、シーズン後半戦はさらに白熱した展開が期待される。全俊友の活躍はチームの戦う精神を象徴しており、長らく待ち望まれている韓国シリーズ制覇への道を切り開く鍵となるだろう。