ソン・フンミンの衝撃的負傷！キャプテンの腰痛とプレシーズン最低評価の真相

## 新監督下での衝撃的なデビュー戦

トッテナムの新監督トーマス・フランクの初戦となった7月19日のレディング戦で、ソン・フンミン（33歳）は後半から途中出場したものの、期待を大きく下回るパフォーマンスを見せました。

フットボール・ロンドンは「タッチが錆びついたようで、1本のシュートはクロスバーを大きく超えた」として最低評価の5点を付けました。統計サイトのフットモブとソファスコアも6.2点、6.5点と、チーム平均を下回る評価となりました。

45分間の出場で、シュート1本、ドリブル成功率0%（3回全て失敗）、パス成功率64%、クロス精度0%など、主要指標のほとんどで低調な数値を記録。特に11回もボールを奪われたことで、試合全体への影響力がほとんどなかったと評価されています。

これは3部リーグのレディング相手という事実を考えると、さらに深刻な問題として受け取られています。新監督の初戦でキャプテンとして模範を示すべき立場だっただけに、ファンや専門家の失望は大きなものでした。

## 試合後に発覚した腰部の痛みと不安

しかし、ソン・フンミンの不調には理由があったようです。フットボール・ロンドンのトッテナム担当記者アラスデア・ゴールドは、試合後のソン・フンミンが腰部の痛みを訴えている様子を詳細に報告しました。

「33歳のソン・フンミンは後半戦で2ゴールの起点となるコーナーキックを作り出した。しかし試合終了直後、やや不快そうな表情を隠せなかった」と記者は述べています。

特に注目すべきは、「試合中ずっとやや鈍い動きを見せていた。特に後半終盤、彼は腰の下部を何度も触ったり叩いたりする行動を繰り返し、試合終了後も苦痛の表情で体をほぐしていた」という詳細な観察です。

試合後のウォームダウンでも同じ動作を繰り返していたことから、単なる一時的な違和感ではない可能性が指摘されています。これは2023年にヘルニアの怪我で60%の能力でプレーしていたことを明かした彼の過去を思い起こさせる懸念材料となっています。

## ファンとメディアの反応分析

ソン・フンミンの不調と負傷の可能性について、韓国のファンコミュニティでは複雑な反応が見られています。ネイバースポーツやダウムスポーツのコメント欄では、「もう32歳、身体の衰えは避けられない」「週1試合しか消化できない状態」といった現実的な意見が多数見られました。

一方で、「レジェンドとして完璧な退場のタイミング」「サウジアラビアのオファーを受け入れて高額で移籍するのも悪くない」という意見も出ています。特に興味深いのは、キャプテンシーについての議論で、「ロメロにキャプテン腕章を渡して、ソン・フンミンはより自由にプレーさせるべき」という提案も見られます。

BBCが行ったファン調査では、多くのサポーターが年齢による身体能力の低下を認めており、「3-4日間隔での試合消化が困難」「自信の欠如も見られる」といった厳しい評価が続いています。これらの反応は、韓国だけでなく英国のファンの間でも共通して見られる傾向です。

## 移籍説の再燃と契約状況

ソン・フンミンの不調と負傷の可能性は、彼を取り巻く移籍説をさらに加速させています。フットボール・インサイダーは「ソン・フンミンとクラブは移籍意思について協議予定で、トッテナムは彼が望む場合は交渉の扉を開けておく」と報道しました。

特に注目すべきは、新監督トーマス・フランクの発言です。「長い間一つのクラブにいた選手なら、最終的にクラブは決断を下さなければならない時が来る。誰かが去りたいと思う時点があれば、そうなることもある」という原則的な答えながら、現在の移籍説を考慮すると決定的なニュアンスと解釈されています。

現在の契約は2026年まで残っており、今夏がトッテナムにとって相当な移籍金を得る最後の機会となります。サウジアラビアのクラブやアトレティコ・マドリードからの関心も報じられており、彼のキャリア最後の大型契約となる可能性があります。

TBRフットボールは「フランク監督はソン・フンミンの移籍を阻止しないと意向を伝えた」と報道し、クラブ側も彼なしでのチーム構想を進めている兆候を見せています。

## アジアツアーと経済的影響

ソン・フンミンの負傷への懸念は、トッテナムの韓国プレシーズンツアーにとって深刻な経済的リスクとなっています。報道によると、8月3日にソウルで開催されるニューカッスル戦にソン・フンミンが参加しない場合、契約金の75%を失う特別条項があることが明らかになりました。

ツアーに参加しても試合に出場できない場合でも、契約金は半額になるという条件があり、これはトッテナムにとって重大な財政的負担となります。ソン・フンミンの韓国と東アジア市場での商業的価値を考えると、彼の欠場は単なるスポーツ面だけでなく、ビジネス面でも大きな打撃となることは確実です。

この経済的圧力は、彼の健康状態の管理と試合参加決定において、医学的慎重さと商業的必要性の間で微妙なバランスを要求することになります。トッテナムとしては、長期的な選手の健康を重視しつつも、短期的な商業的義務も果たさなければならない状況に置かれています。

## 今後の展望と重要な決断

7月26日のルートン・タウン戦がソン・フンミンにとって重要な試金石となります。この試合での彼のパフォーマンスと体調が、今後のキャリアの方向性を大きく左右することになるでしょう。

フランク監督は同日に2つの練習試合を予定しており、これにより選手たちにより多くの出場機会を与え、7月31日の香港でのアーセナル戦、8月3日のソウルでのニューカッスル戦に向けたメンバー選定を行う方針です。

ソン・フンミンの腰痛が軽微な問題として早期に解決されれば、彼は本来の能力を取り戻し、フランクの戦術構想の中で重要な役割を確保できる可能性があります。しかし、不調が続き、身体的問題が長期化すれば、クラブとの将来についての議論が加速する可能性が高いです。

新シーズンに向けた準備期間において、主将でありチームの攻撃の核である彼の健康状態は、トッテナムの早期戦力構築に決定的な影響を与えることになります。彼のトッテナムでの10年間のキャリアの集大成となるかもしれないこの重要な時期に、すべての関係者の注目が集まっています。