なぜ高祐錫はLG復帰ではなくマイナー契約を選んだのか?米メディアも期待する“再起”の可能性

韓国を驚かせた決断:LG復帰ではなくマイナー契約へ
みなさんはご存じでしたか?LGツインズの守護神として活躍した高祐錫が、韓国復帰の道を選ばず、アメリカのデトロイト・タイガースとマイナー契約を結びました。この決断は韓国野球ファンの間で大きな話題となり、ネイバーやティストリーのコミュニティでも賛否が分かれています。「勇気ある挑戦だ」「安定を捨てて夢を追う姿が素晴らしい」といった声がある一方、「KBOでの地位を捨ててまで行く価値があるのか?」と不安視する意見も多く見られます。韓国野球界ではチームへの忠誠心が重視されるため、このような選択は非常に大胆なものと受け止められています。
KBOのスターからMLB再挑戦へ:高祐錫の軌跡

2017年から2023年までLGツインズで活躍し、139セーブ・防御率2.39という圧倒的な成績を残した高祐錫。2023年シーズン終了後、ポスティングシステムでMLB挑戦を表明し、サンディエゴ・パドレスと2年契約を結びました。しかし、スプリングキャンプでの不調や指の骨折などが重なり、開幕メンバー入りを逃します。その後、マイアミ・マーリンズへトレードされましたが、トリプルAでの登板後に放出。韓国復帰も囁かれましたが、最終的にデトロイト・タイガースのトリプルA、トレド・マッドヘンズと契約し、再びMLBの舞台を目指すこととなりました。
デトロイト・タイガースのブルペン事情と高祐錫のチャンス
デトロイト・タイガースは2025年シーズン、ブルペンの強化が課題とされてきました。米メディア『Sports Illustrated』や地元紙『Detroit Free Press』も高祐錫の加入を「リスクの少ない有望な補強」と評価。MLB経験はありませんが、KBOでの実績や多彩な球種を持つ点が高く評価されています。現地ファンの間でも「今季中にメジャー昇格のチャンスがある」「新しいブルペンの切り札になるかもしれない」と期待の声が上がっています。
最新成績とパフォーマンス:再起の兆しは?
トリプルA移籍後、高祐錫は4試合5⅓イニングで1セーブ、防御率6.75という成績を残していますが、最速155km/hの速球を披露し、復調の兆しも見せています。7月7日の登板では1⅓イニング無失点・2奪三振と好投。ネイバーのブログやコミュニティでは「球速が戻ってきた」「スライダーのキレが復活している」といったポジティブな分析が増えてきました。デトロイトのコーチ陣もフォームの修正やメンタル面のサポートに力を入れており、今後のさらなる成長に期待が高まっています。
メディア・コミュニティの反応:希望と懐疑のはざまで
米メディアは「今季注目のリリーバーの一人」として高祐錫を取り上げ、韓国メディアも「最後のチャンスに賭ける挑戦」とその意志を評価しています。ネイバーやティストリーのコメント分析では、約6割が「挑戦を応援」「新たな韓国人メジャーリーガー誕生に期待」とポジティブ。一方4割は「MLBの壁は高い」「KBO復帰が現実的」と慎重な見方を示しています。代表的なコメントには「彼の挑戦が若い世代のロールモデルになる」「失敗しても夢を追い続ける姿勢が素晴らしい」といったものがありました。
文化的背景:なぜ高祐錫の物語が注目されるのか
韓国野球界ではMLB挑戦後にKBOへ復帰する選手が多い中、高祐錫はあくまでアメリカでの成功を目指し続けています。この姿勢は「安定よりも夢を優先する」新しい世代の価値観として、韓国国内でも議論の的。ティストリーのブログでは「海外で苦しむことも成長の一部」「彼のような挑戦者が増えることでKBO全体のレベルも上がる」という意見も見られます。MLBファンにとっては、KBO出身の新たなタレントの登場に大きな期待が寄せられています。
今後の展望:高祐錫の“次の一歩”に注目
高祐錫の目標は明確です。今季中のMLB昇格、そして自身の力でメジャーのマウンドに立つこと。デトロイト・タイガースのブルペン事情やトレードデッドラインの動向次第では、シーズン後半にチャンスが巡ってくる可能性も十分。たとえ今季中に昇格できなくても、その挑戦の軌跡は韓国・海外問わず多くのファンに勇気を与えています。ネイバーのある投稿では「メジャー昇格の有無に関わらず、彼はすでに夢を諦めないという意味で勝者だ」とまとめられています。今後もトレドでの一挙手一投足に注目です。