PK献上のファン・ダイクも崩壊 リバプールがリーグ4連敗、昨シーズンの敗北数と並ぶ

リバプールの苦しい連敗スタート

今シーズン、プレミアリーグ王者としての期待を背負うリバプールが早くも苦境に立たされている。開幕5連勝と好調にスタートしたものの、ここにきて4連敗を喫し、昨シーズンの合計敗戦数と並ぶ結果となった。10月26日に行われたブレントフォード戦では、最終的に2-3で敗れ、リーグ順位は6位に後退。ファンや関係者の間で今後のチームの立て直しに注目が集まっている。

試合展開とPK献上の痛手

試合序盤わずか5分でセットプレーからのミスが響き、ブレントフォードのダンゴ・ワタラに左足のボレーシュートを決められ先制を許す。続けて前半45分にはミケル・ダムスゴーの絶妙なスルーパスからケビン・シャデが冷静に右足で得点しリードを広げた。リバプールも前半終了間際にケルケズのゴールで1点返すが、後半12分にファン・ダイクが敵選手に足をかけてしまい、VARでPKが宣告される。このPKをイゴール・ティアゴに決められ、勝負の行方はほぼ決した。

ファン・ダイクとスロット監督のコメント

PK判定に不満をあらわにしたファン・ダイクは、レフェリーから「ちょうどペナルティエリアのライン上のファウルだ」と説明を受けたという。自身もこの試合に対する失望感を隠せない様子だった。一方、アーネ・スロット監督は「就任以来、最も失望感の強い敗北の一つ」と語り、夏の高額補強選手を多数起用しチームの再構築に苦慮している状況を挙げた。さらに、厳しいスケジュールが影響しているともコメントしている。

ファンの反応と今後への期待

リバプールファンの間には防御面の不安や、新システムへの適応の遅れを指摘する声が多い。しかしながら、時間をかけて修正すれば再び好調に戻るとの期待も根強い。ブレントフォードの連勝はリーグ中位の戦いを盛り上げる要素となっており、プレミアリーグ全体の競争が激化していることを物語っている。

これからの展望

リバプールはタイトル争いに踏みとどまるため、今後の数試合で何とか連敗を止める必要がある。首位を走るアーセナルとは4ポイント差。ひとつひとつの試合が重くのしかかる中、チームの粘り強さと局面での適応力が試されるシーズンとなるであろう。