メッシのサウジ移籍で最後の「メッシ対ロナウド」が実現？アル・アハリが本格交渉開始

サウジの野望：アル・アハリがメッシ獲得に本腰

皆さんはご存知でしたか？サウジアラビアのアル・アハリが、なんとリオネル・メッシの獲得に向けて本格的な交渉を開始したんです！フランスの権威あるスポーツ紙『レキップ』が7月7日に報じたところによると、アル・アハリは「メッシ獲得のためなら、あらゆる手段を講じる用意がある」と宣言しています。

メッシの現在の契約は2025年12月末でインテル・マイアミとの契約が満了となります。当初はマイアミでの契約延長が有力視されていましたが、ここにきてサウジアラビアという新たな選択肢が浮上してきました。アル・アハリは今年5月にAFCチャンピオンズリーグ・エリートで初優勝を果たし、2025年のクラブワールドカップ出場権も獲得している勢いのあるクラブです。

同クラブには既にブラジル代表のロベルト・フィルミーノ、アルジェリア代表のリヤド・マフレズ、イングランド代表のイヴァン・トニー、コートジボワール代表のフランク・ケシエなど、世界クラスの選手が在籍しており、メッシの加入でさらなる戦力アップを図ろうとしています。

永遠のライバル対決：メッシ vs ロナウドの最終章

もしメッシがアル・アハリに移籍すれば、サウジアラビアで最も注目される対戦カードが実現します。それは、アル・ナスルに所属するクリスティアーノ・ロナウドとの「メホ対戦」（メッシ＋ロナウドの略）です！ロナウドは2027年まで契約を延長しており、両者が定期的に対戦する可能性が高まっています。

この二人の対戦は、サッカー史上最も注目される永遠のライバル対決として知られています。これまで37回対戦し、メッシが17勝、ロナウドが11勝、9引き分けという成績を残しています。最後の直接対決は2023年1月、PSG時代のメッシとサウジアラビア選抜チームとの親善試合で、5-4でPSGが勝利しました。

サウジアラビアのファンたちは既にSNSで興奮を隠せない様子で、「メッシ対ロナウドがサウジで再び見られるなんて、インターネットが炎上しそう」といったコメントが溢れています。両選手とも30代後半に入り、これが本当に最後の対決シリーズになる可能性が高いだけに、世界中のサッカーファンの注目が集まっています。

ソン・フンミンという韓国の切り札

興味深いことに、アル・アハリはメッシだけでなく、トッテナムのキャプテンであるソン・フンミンにも熱い視線を送っています。複数のサウジクラブ（アル・アハリ、アル・ナスル、アル・カーディシーヤ）がソンに対して約4000万ユーロ（約67億円）の移籍金と、年俸3000万ユーロ（約50億円）という破格の条件を提示する用意があると報じられています。

ソンの獲得は単なる戦力補強以上の意味を持ちます。韓国系放送局との放映権契約で巨額の収益が期待できるからです。現在32歳のソンは2026年6月まで契約が残っていますが、トッテナムでは新監督トーマス・フランクの下で出場時間が減る可能性があります。

イギリスの賭け会社SkyBetは、ソンのサウジ移籍確率を69.2%と算出しており、既にMLS のLAFCからのオファーを断ったとも報じられています。ただし、ソンは今夏のトッテナムのアジアツアー（韓国での試合を含む）に参加する契約上の義務があるため、移籍が実現するとすれば8月以降になる見込みです。

インテル・マイアミの必死の引き留め工作

一方、インテル・マイアミもメッシを手放すつもりはありません。クラブ共同オーナーのホルヘ・マスは「2026年の新スタジアムオープンと新シーズン開始時に、トロフィーに満ちた2025年シーズンを経て、レオ・メッシが我々の10番を着けていることを完全に期待している」と強気の発言をしています。

メッシのマイアミでの影響は計り知れません。2023年7月の加入以来、クラブ初のトロフィーとなる2023年リーグスカップ優勝、2024年サポーターズ・シールド獲得に貢献し、MLS史上最多勝点記録も樹立しました。公式戦48試合で42ゴール21アシストという驚異的な成績を残し、2024年のMLS MVP賞も受賞しています。

クラブは2026年に新しいマイアミ・フリーダム・パーク・スタジアムに移転予定で、メッシによる新スタジアムでのプレーは商業的にも大きな価値があります。契約延長交渉は既に「かなり進んでいる状況」とも報じられており、マイアミ側は1年間の延長で合意に近づいているとの情報もあります。

クラブワールドカップが示した未来への兆し

2025年6月に開催されたFIFAクラブワールドカップでは、運命的な対戦が実現しました。開幕戦でメッシ率いるインテル・マイアミが、エジプトのアル・アハリ・カイロと対戦し、0-0の引き分けに終わったのです。この試合でメッシは左足のフリーキックでゴール左を狙いましたが、わずかに枠を外れる惜しいシーンもありました。

試合後、メッシは「美しいトーナメントで、プレーできることに興奮している。他のチームにいた時とは違った見方をしているが、それでも同じように興奮している」とコメント。これは、キャリア晩年に入った彼の成熟した視点を表していると言えるでしょう。

この対戦は、もしメッシがサウジのアル・アハリに移籍した場合の前哨戦のような意味合いもありました。ハードロック・スタジアムに詰めかけた大観衆と国際的なメディアの注目は、メッシの一挙手一投足に集まっており、彼の次の決断が世界中のサッカー界に与える影響の大きさを物語っています。

サウジ移籍の文化的・経済的インパクト

メッシのサウジ移籍が実現すれば、中東サッカー界にとって歴史的な瞬間となるでしょう。サウジアラビアは既にロナウド、カリム・ベンゼマ、ネイマールといったスーパースターを獲得しており、メッシの加入は「ビジョン2030」計画と2034年ワールドカップ開催に向けた最終的な切り札となります。

アル・アハリがメッシに提示する契約条件は明らかにされていませんが、関係者は「サウジアラビアは彼の獲得のために『何でもする』用意がある」と語っています。一部報道では、総額24億ウォン（約18億ユーロ）という天文学的な金額が提示される可能性も示唆されています。

38歳のメッシにとって、これは単なる「引退前の金稼ぎ」ではありません。サウジリーグの競技レベルは着実に向上しており、世界クラスの選手たちとの定期的な対戦は、彼のモチベーション維持にも繋がるでしょう。そして何より、ロナウドとの定期的な対戦は、スポーツの枠を超えた文化的現象として、世界中のファンの心を掴み、新世代の選手たちにインスピレーションを与える可能性があります。この「最後のダンス」が実現するかどうか、サッカー界全体が固唾を呑んで見守っています。