雨中断と4時間26分の激闘！KTウィズがLGツインズを完封し5位タイに浮上

雨と闘志が交錯した夜――4時間26分の韓国プロ野球

皆さんは韓国プロ野球がここまでドラマチックだとご存知でしたか？2025年6月24日、スウォンKTウィズパークで行われたKTウィズ対LGツインズ戦は、1時間35分の雨天中断を挟みながらも、最後まで熱気と緊張感に包まれた一戦となりました。試合はKTウィズが5-0で快勝し、シーズン38勝35敗3分でサムスン・ライオンズと並び5位タイに浮上。ファンにとっても、選手にとっても、忘れられない夜となりました。

エマヌエル・デ・ヘススが見せた圧巻のピッチング

KTウィズの先発、エマヌエル・デ・ヘススは6イニングで7被安打無失点の好投を披露。シーズン6勝目（5敗）を挙げ、防御率も2.75に向上しました。特に雨天中断後も集中力を切らさず、ピンチを切り抜ける姿勢に、韓国野球ファンやコミュニティから称賛の声が相次ぎました。昨年はキウム・ヒーローズ在籍時にLG戦で3試合登板した経験もあり、LG打線への対策も万全だったようです。

攻撃の要――アン・ヒョンミンの先制打とムン・サンチョルの一発

3回表、アン・ヒョンミンのタイムリーでKTが先制。6回にはジャン・ソンウ、ホ・ギョンミン、キム・サンスの連打で追加点を挙げ、7回にはムン・サンチョルが2ラン本塁打を放ち勝負を決定づけました。攻守にわたるバランスの良さがこの日のKTウィズの強さを象徴しています。

コミュニティの反応――熱狂、称賛、そしてユーモア

ネイバー、ダウム、ディシインサイド、FMコリア、PGR21など韓国主要コミュニティでは、KTウィズの快勝とデ・ヘススの活躍に対するポジティブなコメントが約70%を占めました。LGファンからは悔しさや守備への不満も見られましたが、雨天中断中のファンの応援やユーモア溢れる投稿も多く、韓国野球ならではの一体感が感じられました。

雨天中断も“イベント”に――KBO独特のスタジアム文化

韓国プロ野球の雨天中断は、単なる待ち時間ではありません。観客席では即興のダンスや応援歌、グルメのシェアなど、スタジアム全体が一つのコミュニティとして盛り上がります。現地観戦した日本人ブロガーも「韓国の球場は飲食物の持ち込みが自由で、ファン同士の交流がとても活発」と紹介。KBOの“野球以上”の魅力がここにあります。

KTウィズの今後とプレーオフへの期待

この勝利でKTウィズは5位タイに浮上し、プレーオフ進出への希望を繋ぎました。守備の安定やリリーフ陣の強化が課題とされてきましたが、今回のような粘り強い戦いが続けば上位進出も夢ではありません。ファンやメディアも「この一勝が流れを変える」と期待を寄せています。

なぜKBOは世界の野球ファンを魅了するのか

KBOの試合は、予測不能な展開、熱狂的な応援、そしてコミュニティの一体感が世界中の野球ファンを惹きつけています。今回のような長時間の激闘や雨天中断も、韓国野球ならではの“お祭り”として楽しむ文化が根付いています。KTウィズとLGツインズの一戦は、まさにその魅力を体現した一夜でした。